極東ミリタリー情報館

主にあまり軍事関連に詳しくない人へ様々なミリタリー関連ニュースを分かりやすくお伝えします。

主にあまり軍事関連に詳しくない人へ様々なミリタリー関連ニュースを分かりやすくお伝えします。

島嶼防衛

【自衛隊vs韓国軍①】実力比較!竹島奪還作戦を考える!(空軍力比較編)


はじめに

近年、日韓の政治的緊張は過去に無いほど高まっています。しかしもちろん現在の状況では日韓が竹島の領有権を巡って武力紛争となることは、ほぼあり得ないでしょう。日韓はアメリカという共通の同盟国によって"間接的同盟"のような関係となっているからです。

それを承知した上で、この記事では3回にわたって、現在の戦力のまま自衛隊と韓国軍が竹島を巡って領土紛争に発展した場合にどのような状況になるのかを予想していきたいと思います。

第1回は日韓両軍の空軍力を比較、第2回は日韓両軍の海軍力を比較していきたいと思います。



前提条件・竹島不法占拠の現状


IMG_0259

【竹島の現状】

・日韓両国が領有権を主張。

・韓国が実効支配中。

・主に東島(女島)と西島(男島)の2島からなる。

IMG_0260

・周囲は断崖絶壁である。

IMG_0261

・東島は観光地となっている。

・西島に自称漁師の住民が2名居住。

・韓国当局が竹島に建造物を建築し過ぎたために、島の岩盤に数十個の亀裂が見つかっており、崩落の危険がある。


【不法に建設された竹島の施設】

◯東島

FullSizeRender
接岸施設より



・灯台
FullSizeRender


ヘリポート

IMG_0270


軍用レーダー施設

FullSizeRender

船舶接岸施設

IMG_0269


・警備隊宿舎

FullSizeRender


対空砲(5インチ砲)

IMG_0267





◯西島

・自称漁師が居住する住居




【竹島の占拠部隊】

IMG_0274
IMG_0273



・韓国海洋警察所属 独島警備隊 40名

・水産当局所属職員 2名



(軍部隊は無し)


*ただし「独島警備隊」の隊員は一度軍隊に入隊した後、兵士の中から選抜され、専用の軍施設で訓練を受けた後に出向という形で警察所属の"警察官"(身分上は)となります。 

したがって、実質は兵士と同じであるとも言えるでしょう。



【占拠部隊の装備】


対空機関砲(機種は不明です。5インチ砲だと思われます)

自動小銃(アサルトライフル )

・拳銃など

・その他重火器(携行式防空システムなど)

*配備を裏付ける情報は確認できませんが、警察の身分であることを考えると配備されている可能性は低いかもしれません。



【その他】


・韓国海洋警察の警備艇や韓国海軍の艦艇が周囲を警戒している。

軍用レーダーが設置されている。

・領土紛争は局地戦となる可能性が高いので、戦線が竹島周辺を逸脱する可能性は低い。

・韓国軍が中距離弾道ミサイル日本本土の市街地や自衛隊駐屯地を攻撃する可能性は低い。(前述の理由から)

・日本のミサイルは韓国本土を攻撃する能力はない。




投入可能戦力



戦闘機


・航空自衛隊の戦闘機の稼働率は90%以上との説や80%との説がありますが、ここでは80%で計算します。ただし、F15Jに関しては公式に稼働率90%以上であることが確認されているため、F15Jのみ稼働率90%で計算します。


・韓国空軍の戦闘機稼働率は不明です。空軍の説明では90%とのことですが、空軍将校が「実際は20%だ」と言ったという情報もあります。
ここでは70%で計算します。


・対空、対地、対艦のそれぞれの能力について100点満点で点数を付けます。(あくまで主観的なものになります)



◇航空自衛隊

F15J ×201 (近代化改修済みMSIP ×88  /  未改修MSIP ×14 / pre MSIP ×99)

IMG_0284




近代化改修済みMSIP ×88

対空 80点
対地 10点
対艦 0点



未改修MSIP ×14

対空 75点
対地 10点
対艦 0点



pre-MSIP ×99

対空 70点
対地 10点
対艦 0点




制空戦闘機(対空戦闘専門)です。 

F15J には初期に配備された pre-MSIPが99機と 中後期に配備されたMSIPが102機あります。
MSIPはさらに、近代化改修済みMSIP88機と未改修 MSIPの14機に分けられます。


稼働機は、

pre-MSIPが99×0.9≒89機
近代化改修済みMSIPが88×0.9≒79機
未改修MSIPが14×0.9≒12機


そのうち、通常の領空警戒用・後方待機にある程度残す必要があります。


したがって、作戦には、



F15J 改修済みMSIP: 65機
F15J 未改修MSIP : 8機
F15J pre-MSIP : 30​



を作戦に投入すると仮定します。





F2 ×92 (近代化改修機 ×65 /  未改修機 ×27)

IMG_0276



近代化改修機 ×65

対空 70点
対地 45点
対艦 95点



未改修機 ×27

対空 60点
対地 40点
対艦 95点




戦闘爆撃機に分類されます。

様々な任務を行える機種です。国産戦闘機でアメリカのF16を元に開発されました。極めて高い対艦攻撃能力を有します。

さらに、一部は近代化改修(AAM4の運用能力追加など) によりさらにパワーアップしています。



近代化改修機65機のうち、稼働機は

65×0.8=52 

より52機で、



未改修機27機のうち、稼働機は

27×0.8=21.6≒21

より21機となります。



このうち、



F2 近代化改修機 :40機
F2 未改修機 :10機



を作戦に投入すると仮定します。




F35A ×8

IMG_0251




対空 95点
対地 80点
対艦 80点




マルチロール機に分類されます。

ステルス戦闘機で、従来の戦闘機との戦力の差は極めて大きいです。様々な任務を行えます。
42機の配備が決定しており、追加であと100機配備される可能性が高いです。現在、配備進行中です。


稼働機は、


8×0.8≒6 

より6機となりますが、このうち、



F35A :4機


を作戦に投入すると仮定します。





◇韓国空軍



F15K ×59

IMG_0278




対空 75点
対地 95点
対艦 50点




戦闘爆撃機に分類されます。

F15Eという戦闘爆撃機を元に開発されました。

様々な任務を行えます。特に対地攻撃能力は極めて高いです。対艦攻撃能力もF2には到底及びませんが、比較的高いことに変わりはありません。対空攻撃能力は、制空戦闘機であるF15Jには劣りますが、やはり比較的高いです。


稼働機は、


 59×0.7=41.3≒41 

より41機となります。


このうち北朝鮮対策にある程度の機数を残さねばならないので、10機だけ残し、残り31機を作戦に投入すると仮定します。



F15K :31機




KF16 & F16 ×169 

IMG_0279




対空 65点
対地 85点
対艦 35点



マルチロール機に分類されます。

F16C/Dの韓国仕様で、様々な任務を行える機種です。

稼働機は、


 169× 0.8≒135 

より135機となります。


このうち、90機を作戦に投入すると仮定します。





◯空中給油機



戦闘機などに空中で給油できるため、飛行可能時間が大幅に伸びます。
したがって、出撃した戦闘機が現場空域に到着したあと、帰投せずに長時間のパトロールが可能となり、制空権確保に極めて重要な装備です。



◇航空自衛隊



KC767 ×4

IMG_0282




空中給油 80点 



ボーイング767型機を改造したKC767が4機配備されています。もうすぐ、追加で新型のKC46Aも配備される予定です。

稼働機を3機として、そのうち2機を作戦に投入します。2機を代わる代わる現場空域へ派遣することで、常に空中給油することが可能となります。


KC767 :2機



◇韓国空軍



空中給油 0点


いまのところ、韓国空軍は空中給油機を保有していませんが、導入する計画はあります。




◯早期警戒管制機 (AWACS)


早期警戒管制機とは、機体の背中に巨大なレーダーを持つ、"飛行するレーダーサイト"です。
戦闘機よりも高性能なレーダーを搭載しているため、いちはやく敵機を発見して味方戦闘機に伝えるほか、味方戦闘機部隊を統制することで効率的な運用を可能にします。


早期警戒管制機は現代の戦闘機戦では非常に重要なものです。




◇航空自衛隊


E767 ​×4

IMG_0281



警戒管制(AWACS) 80点


ボーイング767型機を改造した機体です。探知距離は800km以上で、世界最高レベルの性能を誇ります。機体上部の巨大な円盤状のレーダーが回転することで、360°全周を索敵します。

稼働機は3機、そのうち2機を代わる代わる作戦に投入することで、常に上空に待機させることができます。


E767 :2機




◇韓国空軍



E737​ ×4

IMG_0280



警戒管制(AWACS) 75点



ボーイング737型機を改造した機体です。しかし、E767には探知距離の面で少し劣ります。

韓国空軍は4機を所有していますが、そのうち3機は部品不足による共食い整備により、飛行不能となり地上待機となっています。

したがって、現状では良くても1機しか投入できないこととなります。

この作戦には1機を投入すると仮定します。



E737 :1機




◯早期警戒機 (AEW)


早期警戒機は早期警戒管制機よりも探知能力や管制能力で劣る機種を指します。
しかし、具体的な数値等での線引きはされていません。



◇航空自衛隊


E-2C hawkeye ×13

IMG_0283



警戒管制(AEW) 50点


アメリカ軍など多数の国で運用されている機種です。ある程度の探知・管制能力を持ちます。

さらに追加で、後継機種のE-2D advanced hawkeye を4機、調達する予定で2018年12月から配備が始まります。

13機のうち稼働機を10機とすると、そのうちの6機を作戦に投入できます。
こうすることで、常に1〜2機のE-2Cが作戦空域後方で待機できます。



E-2C :6機



◇韓国空軍


警戒管制(AEW) 0点


AEWにあたる機種は配備されていません。





戦力比較まとめ




保持戦力一覧


◇航空自衛隊


F15J (pre-MSIP) ​99機

F15J MSIP 未改修機 14機

F15J MSIP 近代化改修機 88機

F2 近代化改修機 65機

F2 未改修機 27機

F35A 8機

KC767 4機

E767 4機

E-2C 13機


◇韓国空軍


F15K  59機

KF16 

F16  F16とKF16を合わせて169機

E737 4機



(*保持戦力については、実際に作戦に投入できなければ意味がないので、点数化しません。)



投入可能戦力一覧


赤: 戦闘機
​青:空中給油機
​紫:早期警戒管制機・早期警戒機




◇航空自衛隊


F15J (pre-MSIP) ​30機

F15J MSIP 未改修機 8機

F15J MSIP 近代化改修機 65機

F2 近代化改修機 40機

F2 未改修機 10機

F35A 4機

KC767 2機

E767 2機

E-2C 6機




◇韓国空軍


F15K  31機

KF16 

F16  F16とKF16を合わせて90機

E737 1機




投入可能戦力の合計点数


*警戒管制能力の点数はAWACSとAEWを合わせたものです。

*対空・対艦・対地の3つの中で最も優れた能力には赤マーカーを、最も劣る能力には青マーカーを引きました。


◇航空自衛隊


対空戦闘能力 11680
対地戦闘能力 3470
対艦戦闘能力 5070
空中給油能力 6400 (ポイント補正 ×40)
警戒管制能力 4600 (ポイント補正 ×10)


◇韓国空軍

対空戦闘能力 8175
対地攻撃能力 10595
対艦戦闘能力 4700
空中給油能力 0  (ポイント補正 ×40)
警戒管制能力 750 (ポイント補正 ×10)



青軸 :航空自衛隊
緑軸 :韓国空軍

左から順に、 対空戦闘能力, 対地戦闘能力, 対艦戦闘能力, 空中給油能力, 警戒管制能力

FullSizeRender




まとめ


どうでしょうか。このように無理やり点数化すると、航空自衛隊は対空戦闘に長けているのたいして韓国空軍は対地戦闘に長けているのが分かります。
(*保持戦力については、実際に作戦に投入できなければ意味がないので、点数化しませんでした。)

さらに、空中給油・警戒管制の面でも航空自衛隊がかなり優れているのが分かります。

したがって、単に空軍力のみを比較すれば、航空自衛隊が優勢であると言えます。

もしも竹島上空で日韓両軍の空軍が戦ったとしたら、空軍力だけで考えれば、ほぼ間違いなく航空自衛隊が勝つでしょう。

しかし、この点数については様々な複雑な要因を反映していないため、あくまでも単なる目安だとお考えください。

次回は、日韓の海軍力を比較していきます!

ここまでお読みいただきありがとうございました。


海軍力比較編はコチラ!

【自衛隊vs韓国軍②】実力比較!竹島奪還作戦を考える!(海軍力比較編)」


今こそ、韓国に謝ろう
百田尚樹
2017-06-15



自衛隊も導入する輸送機V22オスプレイとは!?その性能と実力!


この記事では自衛隊にも導入される新型輸送機V-22オスプレイを見ていきましょう。


IMG_2625



オスプレイとは


オスプレイとは、アメリカで開発された垂直離着陸型航空機のことです。英語の綴りは" Osprey "でミサゴ ( 鳥の一種 ) を意味します。非常に革新的な次期輸送ヘリです。


ついに実現した"固定翼機とヘリコプターのハイブリッド"


オスプレイの最大の特徴はなんといっても、固定翼機とヘリコプターを合わせたような機体であることです。ヘリコプターは垂直に離着陸できるため運用場所を選ばない点が魅力ですがその反面、どうしても飛行機よりは速度と航続距離の点で劣ります。一方で、固定翼機はヘリコプターと比べて速度と航続距離では優れていますが、離着陸には滑走路が必要で運用できる場所は限られています。

アメリカ軍では、早くからこれら2つの長所を併せ持つ航空機の有用性に気づき、開発を始めました。その歴史はなんと、1940年代までさかのぼることができます。そしてついに試作型MV-22が1989年に初飛行に成功、現在はアメリカ各軍に量産型V22の配備が進められています。
 



オスプレイの特徴


前述の通り、オスプレイは固定翼機とヘリコプターの長所を併せ持つ革新的な機体となっています。そのため、ヘリコプターのように垂直離着陸が可能にもかかわらず、速度・航続距離が大幅に向上しています。例として現在、陸上自衛隊に配備されている"CH47Jチヌーク"という輸送ヘリコプターと比較してみます。

IMG_2626
CH47J チヌーク




                      CH47Jチヌーク    V22オスプレイ

最高速度        315km/h               565km/h

巡航速度        240km/h               446km/h

航続距離        2252km                3590km




このように、大幅に高性能化されているのが分かります。


オスプレイ独特の離着陸


オスプレイは機体の上部に付いているプロップローターと呼ばれる2つのプロペラの角度を変化させることができます。

IMG_2628
プロップローター


ヘリコプターモードでは、プロップローターを直角に近い角度にすることで垂直離着陸ホバリングが可能となります。

IMG_2629


固定翼モードではプロップローターを水平に近い角度にすることで固定翼機のように飛行できます。

IMG_2631


また、V22では通常、離着陸の際に不安定なヘリコプターモードでの垂直離着陸はあまり行われず、短距離離着陸 ( STOL ) で行われます。V22のプロペラは大きいため地上でプロップローターを水平にするとプロペラが地面に接触してしまいます。そのため、完全な固定翼モードで離着陸はできません。そこで、プロップローターを60~70°程度に傾けて短距離を滑走する形で離着陸が行われるのです。

IMG_2632


自衛隊でのオスプレイ運用


それでは、この革新的な機体は自衛隊でどのように運用されるのでしょうか。

政府はこの機体を、主に災害派遣島嶼防衛に使うとしています。


災害派遣では、その高速度と垂直離着陸能力を活かした運用が行われます。災害時にオスプレイを使用することで、自衛隊は従来よりもより素早く、より多量の支援物資を被災地に輸送可能となります。

島嶼防衛でも高速度と垂直離着陸能力が活かされます。オスプレイは従来よりも、より多くの装備や兵員をより素早く紛争地に輸送可能となります。さらに、オスプレイの垂直離着陸能力のお陰でいずも型・ひゅうが型護衛艦にも搭載可能です。

IMG_2498
奥がいずも型、手前がひゅうが型





オスプレイとおおすみ型輸送艦



先程、オスプレイは島嶼防衛に有用でいずも型・ひゅうが型護衛艦に搭載可能であると書きました。しかし、ここで1つ問題があります。

そもそも、いずも・ひゅうが型護衛艦は対潜空母として建造された艦です。たしかに島嶼防衛作戦に従事することも可能ですが、自衛隊には島嶼防衛作戦へ投入するにあたって、より適切な艦があります。


それは、おおすみ型輸送艦です。

IMG_2633



おおすみ型輸送艦は、いわゆるウェルドックを有しています。ウェルドックとは艦体の後部に設置された、格納庫の一種です。おおすみ型のウェルドックには、上陸作戦に使用可能なホバークラフトが2艇搭載されているため、より上陸作戦に適した艦と言えます。


IMG_2634


ところが、現状ではオスプレイがおおすみ型輸送艦にそのまま着艦することはできないのです。


なぜならオスプレイのエンジンの排熱の温度が高いためです。オスプレイのエンジンから排出される高温の排気に、おおすみ型の甲板が耐えられない可能性があるのです。実際に、訓練で、ひゅうが型護衛艦にはオスプレイがそのまま着艦したことが確認されている一方で、おおすみ型輸送艦には耐熱板を甲板に敷いた上で着艦している様子が確認されています。


IMG_2636
護衛艦ひゅうがに、直接着艦するV22

IMG_2635
おおすみ型輸送艦に、耐熱板を敷いた上で着艦するV22



つまり、オスプレイをおおすみ型輸送艦で運用できるようにするためには甲板を耐熱仕様にする必要があるということなのです。



オスプレイは事故の多い危険な機体なのか



普段のマスコミの報道ではオスプレイは非常に危険な機体であるというような報道がなされています。実際にオスプレイは事故の多い危険な機体なのでしょうか。

統計を見てみると2012年の事故率は、1.93です。ちなみに米海兵隊所属の航空機の平均事故率は2.45で、オスプレイは相対的には安全と言えました。ところが近年、オスプレイの事故が多発した影響で事故率が3.41となり、従来のようにオスプレイは安全であるとは言えない状況です


まとめ


オスプレイは統計的には少し事故の多い機体です。しかし、マスコミはオスプレイにトラブルが起こると、通常のヘリでは報道しないレベルの小さなトラブル案件でも、待っていたとばかりに大々的に報道するのもまた、事実です。


従って、私たち一般人のオスプレイに対する認識は少しバイアスがかかっているとも言えます。

それでも、オスプレイは非常に優秀且つ革新的な機体で、オスプレイ導入は日本の国防に大きく貢献するでしょう。


【尖閣諸島】島嶼防衛!その任務と装備とは?


日本にとっての島嶼防衛とは、すなわち対中国戦

IMG_2665



皆さんもご存知の通り、中国は近年急激に肥大化して南シナ海・東シナ海での活動を活発化させています。そんな中、日本でも尖閣諸島問題は最も大きな懸案の1つです。(ただし、日本政府は尖閣諸島に領有権をめぐる争いは無いとの立場をとっています。)


IMG_2657
尖閣諸島

日本の防衛政策においての島嶼防衛とは、中国の侵略から離島を防衛することを指している場合がほとんどです。


日本には無数の離島がある


日本政府では公式的に、日本に所属する離島の数を6847島としています。さらに、中国との最前線となる沖縄県に所属する離島だけでも363島あるのです。これらを防衛するのは非常に大変なことですが、例え小さな無人島1つでも失えば、国益を大きく失することとなるために離島の防衛は極めて重要であると言えます。




日本の防衛最前線は北海道から東シナ海の島々へ



かつて、日本の防衛政策は北海道を重視していました。冷戦時代のソ連は極めて強大だったために、北海道にソ連軍が上陸した場合を考えた装備体系が取られました。北海道には本土と違い、大量の戦車が配備され、米軍が応援に来るまでの間、ソ連軍の侵攻を食い止めることを重視していたのです。

IMG_2666
北海道の陸上自衛隊 第71戦車連隊


しかし、ソ連が崩壊してしばらくすると、今度は中国が力をつけ始めました。このような経緯から政府は防衛の前線を北重視から南西方面重視へと変更したのです。

その結果、那覇航空基地には新たに第9航空団が編成され、戦闘機の配備機数を40機に増やしてF15Jが配備されました。さらに、沖縄や南西諸島を管轄する南西航空混成団は南西航空方面隊に格上げされました。

IMG_2668
F15J戦闘機

このように、政府は日本の防衛力を南に移して、沖縄や南西諸島の防衛を固めようとしています。


装備不足の自衛隊


しかし、現状では自衛隊の島嶼防衛能力は十分ではありません。なぜなら現在、自衛隊が保有する装備では射程距離が短い上、対地攻撃能力もレーザー誘導JDAM(レーザー誘導式爆弾)程度しかありません。

IMG_2670
F2によるレーザー誘導JDAMの爆撃

これでは、自衛隊は作戦時に敵占領下の領域に侵入せねばならないため、大変な危険が伴います。

また、最近、自衛隊が導入を決めた水陸両用装甲車AAV7も水上での速度が出ないため、敵に狙い撃ちにされてしまう危険もあり、より能力の高い水陸両用装甲車の調達も必要です。

IMG_2687
AAV7水陸両用車


さらに、部隊・装備の輸送力や航空支援能力も不足しており、これらの能力向上が急がれます。


専守防衛と攻撃装備


日本では、特に島嶼防衛を念頭に置いた射程距離が長い兵器を導入するにあたり、​一部に反発の声があるのも確かです。しかし、その反発意見の大部分はこのようなものです。

:

"射程距離の長い兵器は専守防衛に違反する"

"戦争を準備して自衛隊員を危険に晒している"


これらは全て大変な間違いであると言わざるを得ません。残念ながら、この国には"専守防衛"を勘違いしている人が多いように思います。



専守防衛について、以下は政府の公式見解です



"日本国憲法は、第9条に戦争放棄、戦力不保持、交戦権の否認に関する規定を置いています。もとより、わが国が独立国である以上、この規定は、主権国家としての固有の自衛権を否定するものではありません。"

(防衛省HPより一部引用)


自衛のための必要最小限度の実力を保持することは、憲法上認められるということです、


すなわち、専守防衛というのは攻撃のための兵器を保持しないことではありません。むしろ、自衛に必要な必要最小限度の攻撃兵器の保持は認められているのです



長射程攻撃装備の必要性


ところが、ここで問題が発生します。すなわち

"島嶼防衛に使用するための長射程兵器は専守防衛に反するのか否か"

という問題です。

日本は当然、独立国家であるために自国の領土を守る必要があります。従って、離島を敵勢力に占拠された場合は、これを奪還しなければならないのです。そのときに、自衛隊が長射程兵器を保持していなければ、彼らは敵の攻撃兵器の射程範囲内に侵入して敵に攻撃をしなければならないため、殆ど特攻作戦のようになってしまいます。

すなわち、長射程兵器を保持しないことは返って自衛隊員を危険にさらすこととなるのです。



敵勢力上陸のシナリオ


敵勢力が上陸してくる際のシナリオは主に2種類考えられます。

1つ目は漁民に扮装した特殊部隊隊員が島を占拠するシナリオです。悪天候やエンジントラブルなどを口実にして島に上陸した彼らは、表面上は民間人であるために、日本側もすぐに自衛隊を出すことができません。そうこうしている間に中国軍は自国民の安全確保を口実にして島に上陸、あっという間に島を占拠されてしまうという流れです。これは、いきなり戦争に発展するリスクも少なく、かなり現実的な脅威と言えます。


2つ目は中国が公然と軍隊を送り込んで島を占拠するというシナリオです。彼らは、戦闘機や揚陸艦などの本格的な装備で島を瞬時に占拠したあと、速やかに要塞化するでしょう。
地対空ミサイル基地・通信基地・レーダー基地が建設されてから島を奪還するのは大変な困難を伴います。しかし、このような正規軍による大規模な侵攻は日本との全面戦争は避けられないうえに、日米安全保障条約の発動によって米中戦争まで発展してしまう可能性も大きく、このようなことが起こるリスクは前者と比べると低いでしょう。



島嶼防衛戦の様子と必要な装備


それでは、次に島嶼防衛戦がどのような様相を見せるのか、そして必要となる装備は何なのかを見ていきましょう。


①制空権・制海権の確保


この作戦において、制空権の確保は必須です。制空権を確保できれば制海権も確保出来るようになります。制空権の確保には戦闘機早期警戒管制機(AWACS)、さらには空中給油機が必要です。この任務には、制空戦闘機F15Jと早期警戒管制機E767・空中給油機KC767が使用されるでしょう。ただし、航空自衛隊において戦闘機F35Aの戦力化が完了している場合にはF35Aが投入される可能性もあります。

F15Jは、配備から40年以上経った現在も一流の戦闘能力を保持している制空戦闘機です。特に、近代化改修機は最新鋭の空対空ミサイルAAM4Bの運用能力を有しており、非常に心強い味方となります。

IMG_2677
F15J
IMG_2684
AAM4を発射するF15J


E767は、早期警戒管制機と呼ばれており、機体の上部の円盤状のレーダーで敵機をいち早く発見して味方戦闘機に伝える他、味方戦闘機を統制して高度に連携された運用を可能とします。一説には、E767の探知距離は800kmあると言われており、これは世界最高レベルです。

IMG_2678
E767

KC767はボーイング767型旅客機をベースに開発された空中給油機で、この機体から空中給油を受けることで作戦機の滞空時間が大幅に向上します。さらに、今後は後継機種のKC46Aが配備される計画です。

IMG_2679
F15Jに空中給油するF15J
IMG_2680
KC46A

これらの航空機が互いに協力する事で円滑な作戦が可能となり、速やかに領域付近の制空権を確保することに繋がります。E767が戦線の後方で待機しつつ、味方戦闘機を統制・指揮して、F15Jが敵戦闘機を付近の空域から追いやることで現場空域を制圧して制空権を確保します。


制空権を確保できれば、初めて制海権の確保が可能となります。

そうりゅう型潜水艦イージス艦などにより敵の潜水艦・揚陸艦・防空艦・航空機が接近するのを防ぎます。

IMG_2681
そうりゅう型潜水艦
IMG_2682
あたご型護衛艦
IMG_2683
あきづき型護衛艦



②敵部隊の偵察


上陸作戦を開始する前に、まずは敵部隊の人数や装備などを調べる必要があります。

これには、様々な手法があります。


・無人機・情報収集衛星での偵察

かなり高い高度を飛行可能なRQ4グローバルホークで画像を取得・分析します。

IMG_2685
RQ4グローバルホーク

または、情報収集衛星の光学衛星が取得した画像や、レーダー衛星が合成開口レーダーによって取得した付近の情報を分析します。

IMG_2686
情報収集衛星



・隠密上陸による偵察・工作・上陸支援

これは、おもに水陸機動団が担当します。

IMG_2690
上陸する水陸機動団


UH60ヘリコプターCRRCによる隠密上陸などで島に上陸します。

IMG_2689
UH60ヘリコプター
IMG_2649
CRRC

そして、敵の陣地構築状況や部隊の様子などを報告します。必要となった場合は、上陸作戦の障害となるミサイル発射設備・レーダー設備・通信設備などを破壊する工作活動を行うこともあります。



島に上陸


いよいよ、本格的な上陸部隊が島に上陸します。まずは先に隠密上陸した水陸機動団の部隊が、敵の陣地を後方から襲撃・撹乱させます。その隙に、CRRCAAV7水陸両用車・いずも型・ひゅうが型護衛艦を発進したオスプレイなどで部隊を島に上陸させます。

IMG_2625
V22オスプレイ 

上陸部隊はまず、周囲を警戒しつつ上陸地点付近を確保します。

IMG_2692
AAV7水陸両用車で上陸した隊員
IMG_2691
CRRCで上陸した隊員


次に、おおすみ型輸送艦のLCAC16式機動装甲車を揚陸し、16式機動戦闘車搭載の52口径105mmライフル砲により火力支援を行いながら、部隊を前進させます。


IMG_2693
16式機動装甲車

105mm砲は、敵が水陸両用車や装甲車・歩兵であれば、圧倒的な火力の差により瞬殺できます。もし、敵が戦車を揚陸させているようであればこちらもLCAC10式戦車を揚陸します。

IMG_2694
10式戦車

10式戦車は16式機動戦闘車をさらに大きく上回る火力を有しており、44口径120mm滑腔砲は極めて強力な火力支援を提供可能です。さらにF2戦闘機からのレーザー誘導JDAMによる爆撃やいずも・ひゅうが型護衛艦を発進したAH64D攻撃ヘリコプターによるロケット弾発射・30mmチェーンガンによる制圧射撃で敵を圧倒します。

IMG_2696
F2戦闘機

IMG_2697
AH64D攻撃ヘリコプター
IMG_2698
30mmチェーンガン


このようにして、自衛隊は離島奪還作戦を遂行します。



④敵の制圧後


もし、敵が正規軍を名乗っている場合は、国際条約に則って敵兵士を捕虜として保護しなければなりません。ただ、敵が私服を着た武装した民間人という設定であれば、犯罪者として逮捕・処罰できます。


今後必要な装備


さらなる島嶼防衛能力の強化に向けて、自衛隊ではより適した装備品の導入が必要です。ここでは、それらの例を挙げていきたいと思います。



強襲揚陸艦


強襲揚陸艦は、全通甲板を有し、ヘリコプター運用能力(場合によってはF35BやハリアーなどのSTOVL機運用能力) や上陸用船艇を搭載した、上陸作戦に特化した艦です

現在、日本にはヘリコプターと上陸用ホバークラフト2艇が運用可能なおおすみ型輸送艦が3隻配備されています。

しかし、甲板が耐熱仕様ではない故にF35BやV22オスプレイ を運用できません。さらに艦の規模も小さく、能力不足が指摘されています。

東京新聞の報道によれば現在、政府はF35Bの運用能力もあるいずも型と同程度の規模の強襲揚陸艦を導入することを検討しているようです。



・AAV7の後継(水陸両用車)


前述の通り、AAV7水陸両用車は速度不足と、防御の脆弱性が指摘されています。現在、三菱重工は後継の水陸両用車の開発を検討しています。


・攻撃用長射程ミサイル


政府は、2017年末に、JSM,JASSM-ER,LRASMの3種類のミサイルの導入を検討しているという報道がありました。

また、これらとは別に、日本政府は"島嶼防衛用高速滑空弾"なるものの開発を検討中としています。 

IMG_2700
島嶼防衛用高速滑空弾

この兵器は弾道ミサイルでも巡航ミサイルでもない新型の兵器と見られていますが、まだ詳しいことは分かっていません。

まとめ


島嶼防衛作戦について、ざっくりとは分かっていただけたでしょうか。

政府は現在も島嶼防衛能力の強化に向けた検討が各方面で行われています。

今後も、政府には継続して島嶼防衛能力の強化に取り組んで欲しいものです。


日本版海兵隊"水陸機動団"!任務と装備・その実力とは!?


【関連記事】
【尖閣諸島】島嶼防衛!その任務と装備とは?」



遂に、2018年3月に陸上自衛隊の水陸機動団が発足します。(*追記: 水陸機動団が2018年3月27日に発足しました。)その名の通り、水陸両用作戦を主眼と置いた部隊で、島嶼防衛での活躍が期待されます。

IMG_2643
IMG_2644




水陸機動団とは?



水陸機動団とは、主に南西諸島の島嶼防衛作戦を睨んで編成される部隊です。部隊は3つの連隊で構成されており、既存の部隊では対応しきれない可能性のあった、離島奪還で大きな威力を発揮します。

隊員の多くは、レンジャーと呼ばれる、陸上自衛隊の中でも特別に鍛え抜かれた超精鋭の戦士です。

さらに、装備品の面でも他の部隊とは一線を画した装備体系となっており、AAV7水陸両用車の他にもCRRC(強襲上陸・偵察用のラバーボート)や120mm迫撃砲RTが配備される予定です。


隊員たちの役割分担


水陸機動団は敵占領下の離島において作戦を完遂する能力が求められるため、通常の部隊よりも味方からの援護を受けにくい状態で様々な任務をなるべく独力で遂行する必要があります。

そのため、水陸機動団はフロッグマン(水中工作員)や爆撃誘導員(主にF2戦闘機によるレーザーJDAMでの爆撃を誘導する)も擁しており、上陸作戦において極めて適応力の高い部隊として仕上がっているのです。

IMG_2646
フロッグマン(この画像は自衛隊ではありません)
IMG_2651
レーザー誘導JDAM



水陸機動団に配備される装備品



ここでは、水陸機動団に配備される装備品のうちでも特徴的な3つのものを見て行きましょう。


AAV7水陸両用車

IMG_2647


AAV7はアメリカで開発された水陸両用車ですがかなり古い上、水上で速度が出ないため敵に狙い撃ちにされやすいといった欠点が指摘されています。さらに防御力の低さも指摘されていて、後継機種の開発が急がれます。


9mm機関けん銃

IMG_2648


9mm弾を使用する短機関銃です。射程が短い上に精度も悪く、遠距離の敵を射撃する用途では使用されません。主に幹部自衛官が自衛用に装備したり、近距離の敵に対して弾をばらまいて制圧する用途で使用されます。


CRRC Combat Rubber Raiding Craft )

IMG_2649


上陸や偵察に使用する高速ボートです。極めて安定性が高く、ある程度の荒れた海でも使用できるほか、ステルス性も備えています。
ただし昼間の使用は危険なため、夜間の隠密上陸作戦が主な使用用途となります。



水陸機動団の任務


水陸機動団は前述の通り、上陸作戦においては極めて高い対処能力を持ちます。ここでは、予想される任務を見て見ましょう。



・敵占領下の離島への隠密上陸・強襲

ボートでの隠密上陸や水路潜入などです。敵に気づかれないように占領された離島に上陸します。

・敵占領下の離島での威力偵察

本格的な上陸作戦を開始する前に、敵の人数や装備などを偵察します。

・敵のレーダー設備・通信設備の破壊工作

味方航空機の領域侵入に際して障害となるレーダー設備や、敵の通信設備を破壊して上陸作戦が円滑に進むようにします。

・爆撃誘導・後続の上陸部隊への支援

レーザー誘導爆弾の爆撃地点への誘導や、後続の上陸部隊を支援します。

・敵陣地への攪乱工作

敵の陣地への強襲などで敵勢力を撹乱します。



他にも様々な任務が付与される可能性がありますが、主にこのようなところです。


水陸機動団は強いのか


水陸機動団の隊員は、アメリカ海兵隊との合同訓練をたびたび行うことで、飛躍的に能力を伸ばしています。しかし、周辺諸国に対して優位を保っているとは言い難い状況です。もちろん、水陸機動団はこれからの訓練や、装備品の拡充によってまだまだ強化されるでしょう。今後も継続した訓練や装備品の拡充で能力を強化していく必要があります。


タグ絞り込み検索
記事の更新時、Twitterにてお知らせします。また、筆者の励みにもなりますので是非フォローをお願いします。
プライバシーポリシー

取得した個人情報の取り扱いについて

当サイトでは、メールでの問い合わせの際にメールアドレス等の個人情報を取得することがあります。これらはお問い合わせへの返答といった目的でのみ利用させていただくものであり、その他の目的での利用は一切行いません。

個人情報の第三者への開示

当サイトでは、取得した個人情報を以下の場合を除いて開示することはございません。

・捜査機関等の捜査への協力のために取得した個人情報を開示する必要があると認められるとき。

・ご本人の了承を得たとき。

個人情報の削除・追加・訂正

当サイトが取得した個人情報の削除・追加・訂正をご希望の方はご本人様が直接、お問い合わせ下さい。速やかに対応致します。

アクセス解析ツールについて

当サイトでは訪問者の動向を把握するためにGoogleアナリティクスを使用しています。
このGoogleアナリティクスはデータ収集の際にcookieを取得していますが、個人を特定できるものではございません。ご使用のWebブラウザのcookieを無効化することで、Googleアナリティクスがcookieを取得することを防止できます。

広告の配信について

当サイトは、Amazon.co.jp を宣伝することで紹介料を獲得することができる「Amazon アソシエイト・プログラム」に参加しています。

当サイトへのコメントについて

当サイトではコメントの際に使用されたIPアドレスを記録しています。取得したIPアドレスはスパムコメントへの対処以外に使用することはございません。当サイトは閲覧者が自由にコメントできますが、以下の内容のコメントはご本人様の許可なく削除する場合がございます。

・特定の個人や法人、その他の団体を侮辱する内容。

・民族差別や人種差別を助長すると認められる内容、もしくは明らかな差別用語が含まれる内容。

・卑猥な内容。

・日本の法令に違反する内容や公序良俗に反する内容。

・その他、管理人が不適当であると認める内容。

免責

当サイトに掲載している画像・動画等の著作権の一切は各権利所有者に帰属します。記事内では第三者が権利を所有する画像を掲載してしまう可能性はありますが、各種権利を侵害する目的ではございません。

当サイトのコンテンツに権利侵害やその他の問題が認められる場合、ご本人様が直接、当サイトへお問い合わせ下さい。速やかに対応致します。

当サイトからリンクやバナー等で他のサイトに移動された場合、当方では一切の責任を負いかねます。

当サイトのコンテンツの内容については、可能な限りの正確性を確保するように努めておりますが、誤った情報が掲載される可能性もあります。

当サイトに掲載された内容によって、生じた損害等に関して、当方では一切の責任を負いかねます。


当サイトへの連絡

各種問い合わせは、fareastmilitary.info@eay.jpまでお願いいたします。

プライバシーポリシーの変更について

当サイトはプライバシーポリシーの内容を適宜改変する可能性があります。内容に変更があった場合は、その旨を当サイトのトップページに掲載することとします。