今回の記事は、いつもと少し違う方向性の話題です。日本には、山口組などの強大なヤクザ組織(暴力団)が存在しており、しばしば彼らの発砲事件や武器不法所持の摘発が報道されています。

この記事ではヤクザがどのような経路で武器を入手し、どのような武器を所持しているのかを、様々な情報から調べてまとめていきます。

注意) 筆者は、暴力団関係者では無いので誤った情報が含まれる可能性があります。また、暴力団の活動や武器不法所持に賛同するような意図は全く無いことをご理解下さい。


武器の入手経路


当然、日本国内では一部の猟銃を除いて一般人が銃火器を持つことは禁じられています。したがって、ヤクザの所有する武器は全てが密輸品となっています。主な密輸元はロシア・中国・フィリピンです。

ロシアからはおもに拳銃の密輸が多いようで、ロシアンマフィアから流された武器が、北海道とサハリンの沖合の漁船上で取引されているとの話があります。
また中国では、一般人の武器所持は全面的に禁止されていますが、中華マフィアなどが密造したコピー武器を、日本への貨物船に紛れ込ませたりして密輸してくるそうです。
フィリピンでは、一般人も武器の所持が認められており、正規品の拳銃やライフルを合法的に購入できます。さらにフィリピンには武器密造で有名な集落があり、そこではM1911コルトガバメントやUZIサブマシンガンなどの"コピーしやすい"武器が公然と密造され、マフィアに販売されているようです。このような状況から、日本のヤクザもフィリピンから密輸された銃器を大量に所有していると考えられています。そればかりか、一部のヤクザはフィリピンや韓国にかなり頻繁で射撃の練習に行ったりしているため、かなり射撃の上手い組員も多数いるとのことです。


武器の種類


◇小銃(アサルトライフル)

M16A2

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警察白書の画像をトリミング済み、赤線で囲まれた黒い銃がM16

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報道番組のキャプチャより

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5.56mm弾を使用するアサルトライフルで、アメリカ軍でも長らく使われてきた西側の傑作銃です。軍用小銃なのでヤクザ同士の抗争にはオーバーキルの筈ですが、なぜこんな物があるのかは不明です。


AK47

*押収されたAK47に関して、報道番組のキャプチャやマスコミの報道用写真などは見つかりませんでした。

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これは7.62mm弾を使用するアサルトライフル で、旧ソ連で開発されてから今も世界中で使われている超傑作の銃です。かなり頑丈で故障が少なく、安価なためにテロリスト御用達の銃でもあります。


AKS74U

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警察白書の画像をトリミング済み

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警察公開の報道用写真をトリミング済み

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AK47の後継とも言えるアサルトライフル で、旧ソ連製です。ベトナム戦争時に明らかになった7.62mm弾の欠点(弾道が安定しにくいなど)を克服するために5.45×39mm弾を採用しました。


◇サブマシンガン・マシンピストル

UZI

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警察公開の報道用写真をトリミング済み

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報道番組のキャプチャより

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イスラエル製のサブマシンガンで、近距離の敵に対して弾をばら撒く目的で使われます。9mm弾を高サイクルで連射できます。また、プレス加工を多用しているため、技術力の低い国やテロリストも容易に密造できることから世界中の様々な人たちに使われています。 




mini UZI

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警察公開の報道用写真より
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UZIの派生型で、名前通り全長を小さくした機種です。隠し持つには非常に便利ですが、発射サイクルが極めて速いため、フルオート発射時(連射時)の制御は困難です。


イングラムM10


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警察白書の画像をトリミング済み

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警察白書の画像をトリミング済み

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画像はサプレッサー付き


ベトナム戦争時にアメリカによって開発された、特殊部隊向けのサブマシンガンです。プレス加工が多用されており、UZIと同じく世界各地で密造されているようです。サプレッサーを取り付けることで極めて高い消音効果を得られるのも特徴的です。





MP40

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警察公開の報道用写真より


この銃は、第二次大戦中にドイツによって開発されたサブマシンガンです。ドイツとその同盟国で広く使われましたが、日本では使われていなかったようです。


◇拳銃

トカレフ TT-33

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この拳銃は、ソ連陸軍によって制式採用されていました。日本に入ってくるもののほとんどは中国で違法にコピーされたものであると言われています。



マカロフ PM

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この拳銃は、トカレフの後継として開発されました。かつてはKGBなどでも使われ、現在でもロシア国境警備隊などでは現役です。


グロック17

*押収されたグロック17に関して、報道番組のキャプチャやマスコミの報道用写真などは見つかりませんでした。

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オーストリアのグロック社によって開発された拳銃で、ポリマーを多用していることが特徴です。現在では世界中の警察や軍で使われており、日本でも海上保安庁SST(特殊部隊)で使われています。


グロック19

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報道番組のキャプチャより
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グロック社製の拳銃で、グロック17のコンパクトバージョンです。日本警察のSATにも装備されているようです。



◇重火器


RPG-26

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警察公開の報道用写真より

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ソ連で開発された、対戦車擲弾発射器です。ソ連崩壊後に世界各地で大量に流出したため、テロなどで大量に使われています。



まとめ


ヤクザといえばやはりマカロフやトカレフを思い浮かべますが、最近では西側の銃器(一部は中国製コピー)もかなり入ってきているようです。さらに、RPGとは何に使うのか検討もつきません。警察車両や対立組織の事務所ごと吹き飛ばすつもりなのでしょうか...
とにかく、抗争などなく平和に行って欲しいものです。


ここまでお読みいただきありがとうございます。